2024/09/07 16:02
前回お伝えした【メンテナンストレーニング】に続き、今回は【コントロールトレーニング】を紹介します。
コントロールトレーニングの代表例としては、コーディネーショントレーニングという、筋肉の動きを意識的に、また神経的に動かせるようにするトレーニングです。
コーディネーショントレーニングの主なトレーニング内容は
・定位能力
・反応能力
・連結能力
・識別能力
・リズム化能力
・バランス能力
・変換能力
の7項目に分かれており、各分野を鍛える様々なトレーニング方法があります。
上記の7項目を鍛える上で、個人個人でカラダの動かし方の感覚が違うので、厳密にいうと、コーディネーショントレーニングをやっても、掴みやすい子と掴みにくい子がいます。
ざっくり例であげるとすると、例えば走る時に腕を前に振る感覚だとカラダを前に持っていきやすい子と、腕を後ろに振った方がカラダを前に持っていきやすいと感じる子がいます。
この感覚の違いがある子に、同じやり方を教えても上手くわかる場合とわからない場合が出るという事です。
これは幼少期(生まれた時からおそらく始まってる)から、自分のカラダを動かそうとする神経感覚がどのように育ってきたかで、捉え方の感覚に差があり、癖もあるのでそれを見極めた上で、トレーニング方法を伝えていく必要があります。
また聞いてトレーニングできる子と、聞くよりもどんどんカラダを動かした方が理解が早い子もいるので、本当に個々に能力を伸ばそうと思うと、同じメニューでも説明の仕方やニュアンスを変えて、どれに反応しやすいかを見ながらトレーニングしていくのが理想なのだろうなと思います。
特にキッズスクールでは、親御さんも一緒にレッスンに参加してもらい、スクールの指導理論を聞いてもらっていると、親御さんの中にも自身の過去の経験と理論が一致して、どういう風に自分が出来るようになったかがわかる人もいます。
そういう親御さんに、その経験をキッズ達にアウトプットしてもらう時間を作ると、コーチが教えるよりもスクールの知識を通してその親御さんの感覚から教える事でパフォーマンスが変化する事も多くあります。
今回はジャベリックボールの投球練習で、そのように親御さん協力で投球練習をして、1日で飛距離が5メートルも変わる子もいました。
動きの理論はサポートしつつ、親御さんの中でもスポーツで高いレベルでやっていた人によるアウトプットの時間は子ども達にとってもプラスになるものだと思います。
理論がバラバラだと聞く側も困惑してしまいますが、同じ理論を元に別の角度からの説明は子ども達にとっても他の生徒にとってもプラスになるので、親御さん参加型のキッズレッスンという今のスクール形式は良いものなのだろうなと思います。
基礎になる知識を共有しつつ、色んな観点でその知識を深掘りできるコミュニティや繋がりになっていったら、それは未来の子ども達にとっても大事な財産になると思います。
今のスクール形を継続していく事で、そういったコミュニティが成長していくと思うので、引き続き【全世代参加型のカラダの使い方教室】を続けていきたいと思います。