2024/09/04 02:19



先日、キッズレッスン卒業生の子が、学校の授業で行なう実験に協力してほしいとの事でスクールの生徒に協力依頼をしに来ました。


【応援された事による走力の変化】をテーマに、アンケートに応えてもらって6グループに分かれて、応援による走力の変化を測るというものでした。


アンケートによって分けられたグループの内容は下記の通りで、


①走りを競うのが好きなグループ
②走るのが楽しいから好きなグループ
③目標があって走るのが好きなグループ


④競って走るのが嫌いなグループ
⑤走る事自体が嫌いなグループ
⑥明確に走るのが嫌いになる状態があるグループ


の6つに分かれていて、この中で顕著にタイムに大きな影響を与えるのはどういうグループなのかをデータにとって分析し、その結果がとても面白い内容となりました


①〜⑥のうち、どれも応援された後にタイムが上がる人が多かったのですが、①②④⑤は総合的に応援前後のタイム差に大きな差はなく、③⑥には大きな変化差が出ていました。


③は目標を持って走るのが好きなグループ
⑥は明確に走るのが嫌いになる状態があるグループで、どちらも好きと嫌いの状態が明確にイメージされてるグループでした。


この結果から考えられるのは


▪️目標や数字を明確にイメージして、肯定的に取り組んでる人は応援によって良い方向に成績が出やすい


▪️否定的な要素が明確で、応援によって嫌な事をよりネガティブに受け取りやすい状況の人は成績が上がりづらい


というものでした


応援の後押し


という言葉がありますが、それはイメージや考えが明確であるほど、良い方向にも悪い方向にも大きく後押しするものなのかもしれません。


嫌いな理由に改善点がある場合は、その嫌いを改善した未来に興味付けをしたり、またその嫌いになる状況を克服して楽しくなった人の意見を聞いたりする事で、運動嫌いを克服する子もいます。


それがキッカケで記録や成績も劇的に変わったりします。


習い事なので結果ももちろん大事ですが、一番は習う本人が目標や成績に興味や楽しみを見出して進んでいくキッカケを繋げてあげられるかが大事なんじゃないかと思います。


運動感覚を育てるという事は、まずはどう楽しめるかを工夫する事で、楽しさを一緒に見つけてあげる事なんだと思います。